ジョバンニ・トラパットーニ
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ジョバンニ・トラパットーニ | ||
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名前 | ||
愛称 | トラップ、テデスコ | |
カタカナ | ジョバンニ・トラパットーニ | |
ラテン文字 | Giovanni Trapattoni | |
基本情報 | ||
国籍 | ![]() |
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生年月日 | 1939年3月17日 | |
出身地 | クザーノ・ミラニーノ
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選手情報 | ||
ポジション | DF
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代表歴 | ||
出場 | 17 | |
得点 | 1 | |
ジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni、1939年3月17日 - )は、イタリア・クザーノ・ミラニーノ出身の元同国代表サッカー選手、サッカー指導者。
目次 |
[編集] 人物
ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)主催の3大タイトル(UEFAチャンピオンズカップ、UEFAカップ、UEFAカップウィナーズカップ)[1]、トヨタカップを制覇した名将。またイタリア、ドイツ、ポルトガル、オーストリアの異なる4ヶ国でリーグ制覇を成し遂げた数少ない人物である。
規律正しいサッカーをチームに実践させ、ドイツでも長年指揮を取ったことからイタリアでは「テデスコ」(Il Tedesco、ドイツ人)と頻繁に呼ばれている。
また、守備を最重要視する監督として知られており、結果は残すが攻撃的なサッカーは滅多に行わない。そのため、確実に勝ち点を稼いでいく堅実的なタイプの監督であるが、同時に彼の率いるクラブからは魅力が感じられない、と批判の対象になることも多い。
[編集] 略歴
1959年、セリエA・ACミランに入団し、リーグ優勝2回、コッパ・イタリア優勝1回チャンピオンズカップ優勝2回などのタイトルを獲得。イタリア代表としても17試合に出場し、1962年のチリW杯にも参加。1972年、バレーゼに在籍したのを最後に選手を引退した。
その後、1973年にチェーザレ・マルディーニの後を受けてACミラン監督として指導者としてのキャリアをスタート。1976年にはユヴェントスの監督に就任すると初年度でリーグ優勝を果たし、1986年までの在籍期間に13個のタイトル獲得に力を発揮。さらに指揮を執ったインテルやバイエルン・ミュンヘンでも数々のタイトルを獲得した。
2000年、EURO2000終了後にディノ・ゾフがイタリア代表監督を辞任したのを受けて代表監督に就任。2002年の日韓W杯、EURO2004などで指揮を執った。
EURO2004終了後に代表監督を辞し、ベンフィカ、VfBシュトゥットガルトの監督を務めた。
2006年6月にオーストリア・ブンデスリーガのレッドブル・ザルツブルクの監督に就任。同リーグでの優勝を果たし、UEFAチャンピオンズリーグ最終予選やUEFAカップ本大会などでチームを率いる。
2007-08年シーズン終了後にアイルランド代表監督に就任する事が2008年2月13日にレッドブル・ザルツブルクの公式ホームページで発表された。
[編集] 所属クラブ
[編集] 獲得タイトル(選手)
- スクデット:2回 1961-1962、1967-1968
- チャンピオンズカップ優勝:2回 1962-1963、1968-1969
- コッパ・イタリア優勝:1回 1966-1967
- カップウィナーズカップ優勝:1回 1967-1968
- インターコンチネンタルカップ優勝:1回 1968-1969
[編集] 指導歴
ACミラン(イタリア): 監督 1973-1976
ユヴェントス(イタリア): 監督 1976-1986、1991-1994
インテル(イタリア): 監督 1986-1991
バイエルン・ミュンヘン(ドイツ): 監督 1994-1995、1996-1998
カリアリ(イタリア): 監督 1995-1996
フィオレンティーナ(イタリア): 監督 1998-2000
イタリア代表: 監督 2000-2004
ベンフィカ(ポルトガル): 監督 2004-2005
VfBシュトゥットガルト(ドイツ): 監督 2005-2006
レッドブル・ザルツブルク(オーストリア): 監督 2006-2008
アイルランド代表: 監督 2008-
[編集] 獲得タイトル(指導者)
- スクデット:7回 1976-77、1977-78、1980-81、1981-82、1983-84、1985-86、1988-89
- コッパ・イタリア優勝:2回 1978-79、1982-83
- スーペル・コッパ優勝:1回 1989
- ドイツ・ブンデスリーガ優勝:1回 1996-97
- ドイツリーグカップ優勝:1回 1996-97
- ドイツ・カップ優勝:1回 1997-98
- ポルトガル・スーペル・リーガ優勝:1回 2004-05
- オーストリア・ブンデスリーガ優勝:1回 2006-07
- UEFAカップ優勝:3回 1976-77、1990-91、1992-93
- UEFAカップウィナーズカップ優勝:1回 1983-84
- ヨーロッパ・スーパーカップ優勝:1回 1985
- チャンピオンズカップ優勝:1回 1984-85
- トヨタカップ優勝:1回 1985
[編集] トリビア
- トラパットーニは大の話好きであり、また難解な独自の言い回しを用いるために国際試合での記者会見などでは同時通訳者の頭を悩ませている。
- 練習や試合中は、独特の音色を出す指笛で選手を呼ぶ。この指笛は、幼い頃羊飼いをしていた友人に教わったものだという。「その友人は指笛の名人でね。指一本で様々な音色を出せたんだ。私にはとても真似できなかったよ」(トラパットーニ談)。
[編集] 脚注
- ^ UEFA3大タイトルを獲得した人物は、トラパットーニ以外にはバイエルン・ミュンヘン等を率いたドイツのウド・ラテックがいる。
[編集] 外部リンク
レッドブル・ザルツブルク - 2007-2008 |
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1 オクス | 2 ボドナール | 3 ドゥディッチ | 5 カルボーニ | 6 コヴァチ | 7 ツィックラー | 8 | 8 パミッチ | 9 ロクヴェンツ | 10 フォンランテン | 11 イェシェック | 15 クナーフス | 16 ピターク | 17 宮本 | 18 マイヤー | 19 ラキッチ | 20 シュタインヘーファー | 21 ヤンコ | 22 イリッチ | 23 セカギャ | 24 ライトゲープ | 26 トラッサ | 27 ヤノチコ | 28 アウフハウザー | 29 ヌグワト=マオップ | 30 エーズガン | 31 ヴァルガス | 33 アーツベルガー | 監督 トラパットーニ | |
イタリア代表 - UEFA欧州選手権2004 | |
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1 ブッフォン | 2 パヌッチ | 3 オッド | 4 ザネッティ | 5 カンナヴァーロ | 6 フェラーリ | 7 デル・ピエロ | 8 ガットゥーゾ | 9 ヴィエリ | 10 トッティ | 11 コッラーディ | 12 トルド | 13 ネスタ | 14 フィオーレ | 15 ファヴァッリ | 16 カモラネージ | 17 ディ・ヴァイオ | 18 カッサーノ | 19 ザンブロッタ | 20 ペッロッタ | 21 ピルロ | 22 ペルッツィ | 23 マテラッツィ | 監督 トラパットーニ |
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イタリア代表 - 2002 FIFAワールドカップ | |
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1 ブッフォン | 2 パヌッチ | 3 マルディーニ | 4 ココ | 5 カンナヴァーロ | 6 ザネッティ | 7 デル・ピエロ | 8 ガットゥーゾ | 9 インザーギ | 10 トッティ | 11 ドニ | 12 アッビアーティ | 13 ネスタ | 14 ディ・ビアジョ | 15 ユリアーノ | 16 ディ・リービオ | 17 トンマージ | 18 デルヴェッキオ | 19 ザンブロッタ | 20 モンテッラ | 21 ヴィエリ | 22 トルド | 23 マテラッツィ | 監督 トラパットーニ |
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