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フルーツバスケットの登場人物 - Wikipedia

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フルーツバスケットの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フルーツバスケットの登場人物(-とうじょうじんぶつ)は高屋奈月原作の漫画『フルーツバスケット』に登場する架空の人物の総称。

声優名はアニメ版 / 1999年ドラマCD版の順。ドラマCD版と記述があるものはアニメ放送後に出たドラマCDでの声優。


注意以降の記述でフルーツバスケットに関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


目次

[編集] メインキャラクター

本田 透(ほんだ とおる)
堀江由衣 / 小西寛子
主人公。海原高校に通う女子高生。趣味は家事で居候している紫呉宅では家事全般を担う。
両親を亡くし、ビル清掃で自活するたくましい少女。自分のことより他人のことを思う優しい性格だが、少々ズレた、天然なところもある。演技でも誰かを怒ったり罵ったりできない優しい性格で、異なるものをありのまま受け入れる事の出来る慈悲深さを持つ。母親から十二支の話をよく聞かされており、猫が可哀想だという理由で猫年生まれになりたいと思っている。
努力家で自宅学習は欠かしていないが、海原高校はレベルがやや高めのため成績は中の下。岡目八目の意味を答えられない。物理、英語が苦手。
物の怪憑きの十二支たちの悲しみを深く知る事によって、呪いを解きたいと強く思うようになった。
幼い頃に父親を亡くし、高校1年まで母・今日子の手で大切に育てられた。母親亡き後も強く母親を慕う。父親を真似た少し変わった敬語を話す。幼い頃から小さなアパートで慎ましい生活してきた為か、とてつもなく世間知らず。高校を無事に卒業するという、母との約束がある。夾に惹かれているが、母親が死んだ時に一番に想う人は母親だと決心したためその変化はいけないものだと思い、怯えていたが、母よりも夾を想う事はやめられず、彼を救いたいと決意する。
慊人の苦しみを知り、彼女とも仲良くなりたいと思う。友達のような関係になって以来、慊人にとっても心の支えとなる。
高校卒業後は、夾と共に紫呉の家を旅立つ。後に和風の結婚式を挙げ、二人で共に過ごした。
草摩 由希(そうま ゆき)
声:久川綾
十二支の)の物の怪が憑いており、十二支の頂点にして神に一番近い特別な存在とされており、神と同じくらい子年が生まれてくるのは珍しい。
ニックネーム王子、ゆんちゃん、ゆんゆん。趣味は家庭菜園
透の同級生。いかにも優しげで容姿端麗・成績優秀な為、学校内では熱烈なファンクラブ「プリンス・ユキ」まで作られる程の人気だが、本人には全く自覚が無く、どこか近寄りがたい雰囲気を持つ。また、自分をつまらない人間だと思い込み、女のような顔にコンプレックスを抱いている。夾とは犬猿の仲だが、彼の人を惹き付ける人格を羨ましいとも思っている。幼少時は当主に気に入られる事を第一に望んでいた母親に見捨てられ、慊人と一緒に暮らしていた頃に精神的なダメージを負わされる。兄である綾女とも疎遠だったが、綾女が変わって行くと同時に、徐々に関係回復の兆しを見せている。由希の本質的良質から竹井前会長によって生徒会長に指名されるも暫くの間は、周囲と本当の自分との間のギャップから断り続けていた。杞紗を見て自分が逃げている事に気付き、生徒会長後任の件を受諾。副会長の真鍋翔とも、初めはうまが合わなかったものの今は良い友人となっている。折り鶴もマトモに折れない程手先が不器用という欠点があり(真知よりはまし)、彼の作る料理は壊滅的にまずい(食べた紫呉曰く「危うく黄泉行くとこだった」との事)。気管支炎で、幼い頃は度々発作が起こったりと、身体が弱かった。今は成長した為発作は少なくなっているが、発熱など風邪をひいた場合には油断できない。発作が起きている最中は、鼠に変身すると、更に病状が悪化する。
鼻に掛けた母親に見捨てられた事から、「愛情」を求めていた。自分に母親のようにあたたかく接してくれた透に「母性愛」を感じるが、それと同時に戸惑いも隠せなかった。その為、本当は「女性」として見ているんだ、と気持ちをごまかそうとした。だがその気持ちを翔に言い、気持ちがはっきりとわかるようになった。透が本来の姿の夾を追いかけていった時に、彼の目には「女性」としての透が映っていた。夾が透に惹かれている事は勿論、透が徐々に夾に惹かれて行っている事にも気付いていた。由希としては、「女性」として透を見ている夾に、あこがれを抱いていた。
小学校二年生の時、友人に変身体質を知られ、記憶隠蔽によって唯一の友人を失くした事がある。
実は、透が憧れている「帽子の少年」の正体。明け方外に飛び出した際に、行方不明の透を心配する今日子、そしていじめられて迷子になった透と出会う。透を今日子の元に連れて行き、被っていた帽子を彼女に渡すが、その帽子は夾の物であった(だが透は知らないままで、まだ透の手元にある)。今日子とは直接の接触は無かった。
本当は夾に帽子を返したいと思っていた。夾に憧れていた事を彼に告げた事でわだかまりが解け、いいけんか友達のような、穏やかなものに変わっている。
最終回では無事大学に合格(最初から合格することはまったく気にしてなく、試験も受けていない時に新しい家を綾女に頼んだ)、独り暮らしを始める。生徒会で出会った後輩の倉伎真知とは、順調に交際している。十二支の中でも一番最後に呪いが解けた。
色の髪をしている。
よくファンサイト等で「雪見月」から名づけられたと紹介されていることがあるが、これは誤りである。作者曰く「由希は例外です。月の名前じゃないです。いいカンジの音が無かったのと、「ゆき」という音が頭に降ってきたので」と単行本14巻105頁の柱に記されている。
草摩 夾(そうま きょう)
声:関智一
ニックネームはキョン、きょんきょん、きょんちゃん、キョン吉。趣味は格闘技。
短気でぶっきらぼうな青年。透が紫呉宅に居候することになった初日に、由希にケンカを吹っかけにきて、そのまま紫呉宅に居候することになった。最初は透にも無愛想な態度を取っていたが(今日子の子供だということが分かり、避けていた)、徐々に愛情、友情を深めていく。透に過ぎた事を言ってしまい一人で反省し落ち込むという素直さも持ち合わせていた。十二支に入れなかったの物の怪が憑いている。また他の十二支憑きとは違い「本来の姿」である異形の姿が別に存在する。
母親は、その凶悪で醜く、腐敗臭を放つ「本来の姿」を受け入れられずに自殺したが、表向きは事故死ということになっている。彼自身は、母親が嘘をつき続けながら共に生きている事を見抜き、それが更に彼の心の傷を深めていった。その為、夾は母が自分を殺さず、自殺した理由を今でも深く考えている。母親の死後は父親からも放棄され、草摩籍真に育てられることで初めて人の愛情を知る。籍真から武術を習っており、実力は相当なものだが由希には勝てない為、彼をライバル視している。それと同時に、何でも卒無くこなす由希を羨ましくも思っている。物事にあまり興味を示さないが、勝負事に対しては燃える。「本来の姿」は人の骨と血で作られたと言われる数珠で封印されている。猫の物の怪が水嫌い(原因は神との誓いの杯と思われる)であるため水が苦手で、雨が降ると体調を崩す。
透に本来の姿を見られた時には、彼女に拒絶される事を思って透を激しく蔑んだが、透の「一緒にいたい」という、願っていた言葉を聞き本当の意味で心を通わせた。彼にとって、透は心の支えとなり、この一件から透を名前で呼ぶようになる。それから、籍真の道場にも週に三日通うことになった。
透の敬語の秘密を知り、寂しく辛い思いをした彼女を優しく抱きとめる(そのときはなぜか猫にならなかった)。由希に並ぶ透の良き理解者であり、彼女が将来について不安を抱いている事をいち早く見抜き、彼女を紫呉と共に慰めた。
楽羅の好意にはとことん振り回されており、今までに何度も暴力を振るわれたり脱走したりしている。だが幼少時に孤独だった夾にとっては初めて話しかけてきた楽羅は姉のような存在であった。毎日一緒に草摩の近くの公園で遊んでいたが、本来の姿を不注意で彼女に見られる。それ以後夾の母親は更に彼を外に出さなくなった。楽羅の強い想いを理解していながらも、彼女に「俺はおまえを好きにならない」と告げ、一緒に遊んでくれた事に「ありがとう」と感謝の言葉を贈った。
籍真の家事の腕が壊滅的なためか、透ほどではないか料理上手。嫌いな食べ物はニラネギ味噌(味噌は味噌汁なら平気)。ジェイソンやDVDのことを知らないなど、多少天然なところもあるが、草摩の中で常識派のため、作中では貴重なツッコミ役。
透の事故の後、由希に憧れていた事を告げた。彼に殴られ説得された事で、わだかまりが解け、それ以後は二人の空気は穏やかなものになり、喧嘩友達のような存在となった。
籍真に引き取られて間もない頃に透の母、今日子に出会い、友情を育む。透の事はその頃から知っていた。透が行方不明になった際に偶然本田家に向かい、透を心配する今日子に会う。「透を見つけて必ず守ってみせる」と約束するが、由希が透を連れて来たためその約束は果たされなかった。由希が被っていた帽子は夾のもので、自分で選んで籍真に買って貰った物だったが、風に飛ばされた時に由希に触れられた為帽子を手放した。約束はツケという事になったが、それ以後、恥ずかしさや悔しさ、悲しさから、今日子に会うのを避けるようになってしまう。今日子の事故に偶然遭遇し、自動車に轢かれそうになる所を助けようとしたが、変身体質が知られてしまうという恐怖から、出来なかった。それをとても今日子にも透にも申し訳ないと思っており、ずっと闇を抱えていた。それから数ヶ月山に入り、すべてを由希のせいだと思い、忘れるようにして元気を取り戻す。帰った先で慊人から高校3年間で由希に勝てたら十二支にいれ、負けると幽閉と言うことを約束する。さっそく由希の元へと勝負に来たが、透が抱きついてしまった為、草摩家の十二支の呪いの秘密が知られてしまう。今日子の娘が紫呉家に居た事で、忘れられると思った事が忘れられなくなってしまった為、透には無愛想になる。透を愛しく思う一方で自身の立場に思い悩み、長く踏み込めずにいたが、遂に想いを告げた時、呪いが解けた。高校卒業後に幽閉はなくなり、透と共に紫呉の家を旅立つ。
猫憑きのためオレンジ色の髪で、中学時代はそれを指摘されると暴力を振るった(潑春は、半殺しにしていたと語る)。教師も手を焼き、籍真が呼び出しを受ける始末であった。基本的には誰に対しても同じ態度で接するが、しつこく告白してくる人にはわざと冷たく当たり、遠ざけようとする。
二年の文化祭では、投票により王子役になり(由希がことわったため)、文句を言うも脚本家が透の頼みを聞いて彼の性格に合わせて台本を書き換え、透の説得により練習にも参加した。本番では咲シンデレラに振り回され、ツッコミはしっかりとやっていた。
咲が籍真を好いている事を気にして、近づいて欲しくないと思っていたが、咲が籍真の賄いとなった為不安は尽きない。作者によれば、夾の方から結婚の話を持ち掛け、二人で和風の式を挙げた(ラストシーンの写真立てより)。
草摩 紫呉(そうま しぐれ)
声:置鮎龍太郎
十二支の)の物の怪が憑いている。ニックネームはしーちゃん、ぐれさん、ぐれ兄、先生。
透らが居候する家の主で保護者的存在。純文学の小説家。純文学作品では本名で執筆しているが、「きりたにのあ」のほかいくつものペンネームを持ち、様々なジャンルの作品を書いている。同じ十二支で同級生のはとり、綾女とは親友同士(マブダチトリオ)。その徹底した傍観者ぶりに、かつて交際していた白木繭子に「さざ波のようだ」と称される(由希やはとりにはそのさざ波をただようクラゲと称されている)。
時には年長者として真面目な意見を言う事もあるが、いつもはふざけた言動ばかりで、いつもはぐらかし本心をなかなか見せない。可愛い女の子が好きで、透に接する態度は優しく、人当たりもいいように思えるが、時に冷酷な二面性を見せることもある。
十二支の呪いの事についても知っているようだが、核心は教えようとしない。彼なりに呪いの現状を変えるきっかけを作り出したかったため、透を巻き込んだ。昔、慊人に「永遠に君を想う」と誓っていて、今もその誓いは互いの胸に残っている。紅野の呪いが解けた時に慊人が紅野と寝たので仕返しの為に慊人の実母・楝と肉体関係を持った。そのことが慊人の怒りを買い本家を追い出され、現在の家に住んでいる。同情で慊人と寝た紅野を嫌っている。慊人のたった一度の裏切りが彼を歪ませてしまい、わざと冷たい態度をとっている。それでも彼女を愛している事は変わらず、また自分を一番に想ってくれる事をずっと待っていた。物語終盤で慊人に告白され、これからずっと彼女の傍にいる為に小説家をやめ本家に戻り、以後は順調に交際中。
名前の由来は「時雨月」から。
魚谷 ありさ(うおたに ありさ)
声:今井由香
透の親友。元ヤンキー。ニックネームはうおちゃん。
幼い頃、母親が家を出て行き父親は酒浸りに。その為悪い道に入っていき、小学5年生で暴走族デビューした。
情に厚く涙もろい姐さん気質。更生するきっかけを与えてくれた今日子を今でも慕っている。背が高く(180cm代を目指しているらしい)美人なので、透にモデルに向いているのではと言われた。夾とはいいケンカ友達であるが、時には一緒になってツッコむことも。
ヤンキー時代、女だてらに特攻隊長をしていたという伝説の「赤い蝶」今日子の話を聞き、強い憧れを抱く。自分の通う中学に赤い蝶の娘がいると知ったありさは学校へ向かい、そこで出会ったのが透だった。最初はイメージとのギャップに拒否反応を示したが、やがて透の分け隔てない態度や今日子の温かさに心を開いていき、今では父親とも和解。バイト先で出会った草摩紅野に恋愛感情を抱く。紅野と再会後は互いの想いを伝えて、高校卒業後は仕事をしながら頻繁に連絡を取り合ったりして順調に交際中。
花島 咲(はなじま さき)
声:安原麗子 / 冬馬由美
人の思念を電波の如く感じ取ったり、悪意の篭った思念(毒電波)を相手の脳内に送り込む事が出来る。ニックネームは“はなちゃん”。その得体の知れない能力に加え常に黒い物を身に纏っている為、クラスメイトや十二支、果ては慊人にまで一目置かれている。基本的に無気力でやる気がない。成績が悪く、追試・補習の常習者(二年生の時には全て赤点)だが、次の年には赤点は一つもとらなかった。ローテンションな口調が特徴。
度々着用しているお気に入りのマントは祖母の手作りで弟とおそろい。依鈴と並ぶほどの抜群のスタイルを持つ美人。その変わった能力から(?)、男子には多少人気があるらしい。先生からの注意も受けたが、黒いマニキュアをしている。2年の時の文化祭では、純黒ドレスを着たシンデレラを演じ、観客の生徒を圧倒させた。弟の恵とあわせて、作者曰く「フルバ最強コンビ」らしい。本人曰く「電波で人の心は読めない」らしいが、疑念を抱かせる様なシーンが多々存在する。
昔はその力をコントロール出来ず、魔女だと囃し立てられ、酷い苛めを受けていたが、転校先の中学で透・ありさと出会い、変わることが出来た。毒電波の力で同級生に害を与えてしまった罪人の証として常に黒い服をしていたが、今ではこの色でないと落ち着かない。夾達の師範でもある草摩籍真がタイプの男性。最近では「籍真さん」と名前で呼ぶ程、徐々に親しくなりつつある。卒業後は籍真の道場の賄いさんとして働くことに。初めて出会った慊人をすぐに女性だと看破した。

[編集] 十二支

草摩 楽羅(そうま かぐら)
声:三石琴乃 / 白鳥由里
)の物の怪憑き。
乙女チックで夢見がち。少女っぽい外見だが、透たちより2学年上。作中、私立女子高から私立女子短大に進学する。普段は恥ずかしがり屋で大人しいが、興奮すると性格が一変、猪突猛進型の手の付けられない乱暴者になる。特に大好きな夾を前にすると、テンションが上がってしまう。籍真の道場で鍛えているため、破壊力は抜群である。
夾とは幼い頃偶然出逢った事がきっかけで、一緒に遊ぶようになる。夾にとっては、姉のような存在。しかし、彼女が夾に近づいた本当の目的は、十二支憑きという呪いを背負っている自分より「可哀想」で惨めな存在がいると実感し、安心するためであった。夾の本来の姿を見て逃げ出してしまった事の罪悪感から「夾を愛せれば逃げた汚い自分は消える」と思いこみ、夾を慕う行動をとるようになり、その想いはいつしか本物になっていた。呪いからの解放後は仕事に就き、夾への想いは断ち切れていないものの、生活には満足しているらしい。自分とは違い夾の本当の姿を受け入れ純粋に夾を想っている透に嫉妬しながらも憧れ、透が夾を一番大切に想っていると発言した際には透を思い切り殴ったことも。趣味は手芸。名前の由来は神楽月から。
草摩 紅葉(そうま もみじ)
声:齋藤彩夏 / 長沢美樹
)の物の怪憑き。ニックネームはもみっち。
日本人の父とドイツ人の母を持つハーフドイツ語が話せる。子供っぽい外見と言動に惑わされて、透は小学生だと勘違いしていたが、一つ年下なだけで、潑春と同い年である。外見の幼さに反して、内面は非常に大人びている。高校入学当初は「似合うから」という理由で女子の制服を着用していたが、物語後半では身体的にも成長し、普通に男子の制服を着ている。バイオリン演奏が趣味で、将来はバイオリニストを目指している。
彼の母親は紅葉が物の怪憑きであることを受け入れられず、精神を病んでしまった。父親に説得され、母親の中にある「紅葉に関する記憶」を隠蔽することに同意する。全快した母親は彼のことを草摩家の誰かの子供だと思っている。表立って会えなくなった今でも、母親と妹の姿を見る為に、透の働くビル(=紅葉の父親の会社)にしばしば訪れる。誰もが怯える慊人に対しても、間違っていると思えば立ち向かう勇気を持っている。透に母親を見ている。高校2年の初夏、不意に呪いが解けた。紅野に続く2人目。十二支の中では一番物の怪を受け入れていて、部屋には兎の縫いぐるみが大量に置いてある。名前の由来は紅葉月から(他の十二支の名前の順番に従うと3月が由来になるはずであるが、紅野と名前の由来にする月が入れ替わっている)。
草摩 はとり(そうま はとり)
声:井上和彦
)の物の怪憑き。ニックネームははーさん、とりさん、ハリィ。透たちより10学年上。
草摩家の主治医。マブダチトリオの一人(自身はそう呼ばない)。家に代々伝わる「記憶の隠蔽術」を持っており、草摩家の秘密を知った人間の記憶隠蔽が担当(由希の友人や紅葉の母など)。他の十二支と違い、実際に変身するのは龍ではなくタツノオトシゴで、変身後の姿は彼のコンプレックスである。
かつては草摩佳菜(そうま かな)と付き合っていた。だが、彼女との交際を報告したはとりは慊人に暴力をふるわれ、左目の視力を失う。それを自分のせいだと思い込んだ佳菜がノイローゼになり病んでいく様子を見ていられなくなり、自らの手で彼女から自身に関する記憶を消した。それによって、初めて忘れられた者の辛さを思い知ることとなる。後に佳菜は別の相手と結婚し、幸せに暮らしている。佳菜の親友で透たちの担任であり、また紫呉の元彼女である白木繭子と2年ぶりに再会し、現在は彼女に好意を抱いている。物静かで落ち着いている印象だが、それは今の自分に環境に対する諦めから生まれている部分も多いとされている。名前の由来は羽鳥月から。
草摩 潑春(そうま はつはる)
声:陶山章央
)の物の怪憑き。ニックネームは春、はーくん。透たちより1学年下。
頭髪は老人のような見事な白色で、根元は黒色。牛カラーである。
周囲の大人達から、鼠に一番乗りを奪われた間抜けな牛と言われ続けてきたため、卑屈でキレやすい性格になった。扱いに手を焼いた両親が、ストレス発散の為に武術などを習わせたがあまり効果はなく、今でもキレると性格が豹変し、乱暴者になってしまう(この状態を「ブラック」と呼ぶ)。
普段は物静かでマイペース。突然突飛な発言をして周りを困惑させることも。ひどい方向音痴で、紫呉の家まで行くのに3日かかったりする。人の話を聞いていないようで聞いており、意外に観察力は鋭い。由希や紫呉に対しても、時折、鋭い言葉を口にする。何かと不思議に思えば「ミステリー」と言う。幼い頃、自分をコンプレックスから解き放ってくれた由希は、彼にとっては特別な存在だという。由希の良き理解者でもある。同じ十二支の依鈴と恋人同士。名前の由来は初春から。
草摩 綾女(そうま あやめ)
声:宮本充 / 子安武人
)の物の怪憑き。ニックネームはあーや、アヤ、綾兄。
草摩由希の。服飾店「あやめ」の店長。マブダチトリオの一人。はとりに対してだけ素直になる。学生時代は、はとりが世話役に任命されていた。常にテンションが高く騒がしい、自分本位な王様気質の持ち主。カリスマ性に富み、高校時代は生徒会長として活躍した。現在では、由希に迷惑がられるほどの兄バカぶりを見せているが、時には由希を勇気づけたり、兄らしい真面目な一面も。少年時代は、10も歳が離れている上に、由希は隔離されて育ったため、会話を交わしたこともないほど弟に対して無関心だった。自分が気ままに生活する為に由希を犠牲にしていたのだと気付いて以来、互いの溝を埋めるべく、積極的に接触を図っている。
「あやめ」の従業員・倉前美音(くらまえ みね)は同じ趣味を持つ相棒であり恋人であり、彼の心の拠り所である。十二支の物の怪に憑かれていることについては、彼女にバレていると由希は思っている。2人でお店の2階に同棲中。名前の由来は菖蒲月から。
草摩 杞紗(そうま きさ)
声:名塚佳織
)の物の怪憑き。ニックネームはさっちゃん。透たちより4学年下。
物の怪憑き特有の髪と目の色が原因で学校で苛めにあい、元々引っ込み思案で大人しい性格からショックで誰とも話せなくなり、入学したばかりの中学に行かなくなってしまった。透に助けられて少しずつ話すようになっていく。苛めに立ち向かう勇気を得て以来、透をとても慕っている。幼馴染の燈路とは「友達以上恋人未満」。以前、慊人に理由も分からず暴力を受け入院した事があり、慊人に対して怯え続けている。作者曰く「作中では一、二位を争う程の美人さん」。ニラ玉が好きでボソボソしたものが苦手。名前の由来は如月から。
草摩 燈路(そうま ひろ)
声:渕崎ゆり子
)の物の怪憑き。ニックネームはひー君。透たちより5学年下。
十二支の中では一番年下だが、口達者で毒舌家。大人顔負けの屁理屈をこねる。ボキャブラリーも豊富で、透がついていけない事もある。詰問調で話すため、しばしば相手に無用の反感を与える。本人も、自分の言葉がきつい事をちゃんと自覚していて、これではいけないと反省もしている。ひねくれた屁理屈をこねてしまう自分が嫌いだが、素直になる事はなかなか難しいようで、注意されることも。何かと他人に突っかかっていたが、段々と沈静化してきた。日向(ひなた)という妹が生まれて兄になった。子供の頃はマブダチトリオや楽羅たちと遊んでいた。また、本当の思いやりや優しさを持っている潑春のことを尊敬している。
杞紗が好きなために、杞紗が慕う透をライバル視している。作品中では夾と並んでツッコミ役を担っている。紅葉の呪いが解けてから日を置かずして、呪いが解けた。名前の由来は文披月から。
草摩 利津(そうま りつ)
声:冨永み〜な
)の物の怪憑き。ニックネームはりっちゃん、りっちゃんさん。透たちより4学年上。
私立大学に通う、由希に負けない程の女性的美貌を持った青年。劣等感の塊のような性格で、何かあるとすぐに自分が悪いと思い込んでしまう。誰に対しても低姿勢で、些細な不満や皮肉に敏感に反応し、泣き叫びながら謝りまくる。彼の母親も彼とそっくりの性格である。自分の事より相手を気遣うタイプだが、行動は空回りする事が多い。普段から女装をしているが、理由はその方が落ち着けるから、あまりに気が弱い為男の格好をすると萎縮してしまう。大学にも振袖を着て行く。楽羅とは小さい頃から仲が良く、昔は楽羅に服を借りていた。現在、紫呉の担当編集者である満(みつる)と恋仲である。実家は温泉宿を営んでおり、母親が女将をしている。
十二支の中では年長の方に入るが慊人の秘密は知らない。そのため慊人が女物の着物を着て現れた時に女装趣味に走ったと勘違いをした。いつも堂々たる振る舞いをしている綾女に憧れている。名前の由来は小田刈月から。
草摩 依鈴(そうま いすず)
)の物の怪憑き。ニックネームはリン。透たちより1学年上。
幼少時の彼女の家庭は理想的な家庭で、両親は優しくいつも温かな笑顔に満ちたものであった。しかしそれは砂上の楼閣であり、「ホントに楽しい?」という一言が一瞬にして家庭の全てを崩壊させてしまう。無理をして幸せな家庭を演じていた両親から酷い虐待を受け、倒れているところを潑春に発見される。以後潑春と付き合い出し、かなり親密な関係になったが、慊人に露見し、唆したのはどちらだと責められ、窓から突き落とされて大怪我を負う。慊人から潑春を守る為、彼を振る。虐待が判明した後は、楽羅の家に引き取られるが、楽羅の家の幸せな家庭を見ているとトラウマが身体を蝕み、入退院を繰り返している。透に対しても、最初に会った時から、潑春に通じる優しさを感じ、自分が縋り付くことで透を巻き込んでしまう事を恐れ、遠ざけていた。
幽閉事件が収まった後は潑春とよりを戻し、新たな道を歩き始めようとしている。容姿端麗で、スタイルの良い妖艶の少女。足にかかるくらいのロングヘアだったが、幽閉されていた時に慊人に髪の毛を切られて現在はショートヘア。アニメには登場せず。名前の由来は彌涼暮月から。
草摩 紅野(そうま くれの)
)の物の怪憑き。透たちより9学年上。
透の前に最後に登場した十二支。慊人の一番のお気に入りで、常に側に控えている。病的なまでに離れるのを嫌がる慊人の為に殆ど草摩の外に出ないので、26歳になるまでコンビニで買い物をした事すらなかった。最も早く呪いが解けている。当初、それを知っているのは慊人のみだったが、紫呉は薄々気付いていた。「神様」への本能的な思慕の念は消えており、深夜のコンビニで出逢ったありさを愛しく思うが、孤独な慊人への同情から離れられずにいる。呪いが解けた際に永遠に慊人の傍にいる事を誓い彼女と肉体関係を持ってしまい、紫呉から嫌われる事になる。幼い頃は紫呉を慕っていて、現在でも紫呉・はとり・綾女の事を「兄さん」と呼んでいる。
悲しみに囚われ暴走した慊人に刺され負傷するが、無事一命を取り留め、病院にてありさと再会を果たす。退院後は本家を出て、田舎の町で就職。アニメには登場せず。名前の由来は晩春から。

[編集] 草摩家

草摩 慊人(そうま あきと)
声:若葉紫
草摩家の当主。十二支に対する「」の存在であり草摩一族に暗い影を落としている。本当は女性であるが、母親の命令で男として育てられたため、一人称は僕。このことは草摩家のトップシークレットであり十二支の中でも一部の者しか知らない。アニメ化の際には、この設定がまだ原作でも明かされていなかった為、アニメ版の慊人は性別が不明とされている。十二支を権力で、時に暴力で縛ろうとする。幼い頃は感情の起伏こそ激しかったが、現在ほど病的ではなかった。だが、紅野の呪いが解けた時を境に彼女は変わり、由希にお前は憎まれていると吹き込んだり、夾を化け物と罵ったり、潑春をバカだと蔑むなど、十二支の心をわざと傷付けるようになった。神(自分)と十二支は呪いの力だけで結び付いている事を知っている為、呪いが解ければ神である自分の存在を根底から覆される事を非常に恐れている。そして、その絆や呪いを否定する実母・楝とは犬猿の仲である。
とある事件をきっかけに透に対し心を開き始め、彼女自身も新しい道を歩み始めようとしている。紫呉からプレゼントされた椿の模様の着物を着て呪いが解かれた由希達の前に現れた。そしてこれからは草摩の当主として皆の幸せを守るために生きていくと誓う。紅野と寝た事に対しての腹いせで楝と肉体関係を持った紫呉を許せずに憎み続けていたが、心の底では互いを誰よりも想い続けていた。現在は、紫呉と想いが通じ合い恋人関係に。
草摩 楝(そうま れん)
草摩家当主・慊人の実の母親。妖艶な美しさの持ち主。
心身を患っており、普段は奥の間にいる事が多い。慊人程ではないが、草摩の中ではそれなりに権力を持っている。慊人との仲は最悪で、互いに憎み合っている。既に亡くなっている夫の晶に対してかなりの執着を抱いている。ことある事に慊人と十二支の絆を否定し、自分と晶との絆こそが本物で、それ以外は偽物だと告げる。元々晶の世話係の1人であったが、晶に見初められ結婚した。戯れに紫呉と肉体関係を持ったり、紅野を誘惑したりと、慊人と十二支の仲を裂こうとしている節もある。依鈴の事を生理的に気にくわなかったという理由で、彼女をだまし陥れた事もある。特定の十二支に対しても態度は冷たい。慊人が持っている謎の箱が晶に関係するものと聞き、入手せんと慊人の元へ刃物を片手に現れる。アニメには登場せず。
草摩 晶(そうま あきら)
草摩家前当主にして慊人の実。故人。病弱で昔から医師に短命宣言をされていたらしく、その影響もあってなのか生前は儚げで浮世離れした美しさを醸し出していた。
自分の抱える寂しさに気付き泣いてくれた楝に惹かれ、古参の人間達の猛反対を押し切って結婚する。慊人が生まれた後は彼女に夢中になり、それが楝の嫉妬心を更に煽る結果となる。本心では楝を深く愛し、慊人が生まれたことを楝に一番喜んでもらいたがったが、最期まで仲直りが出来なかったことを悔やんでいた。慊人のことは「自分と楝の子供だから」という理由で愛していたに過ぎなかった。アニメには登場せず。
草摩 籍真(そうま かずま)
声:井上倫宏
草摩一族の一人で、夾が尊敬する武術師匠かつ養父。
母親が亡くなり父親からも放棄された夾を養子として引き取る。亡き祖父を猫憑きであったため拒絶していた。その事を現在も悔やんでいて懺悔もあり夾を引き取る事にした。しかし、懺悔の念以上に夾を本当の子供の様に愛している。透の夾に対する気持ちに気付いた時、祖父の伴侶(籍真の祖母)の様に猫憑きに対する同情や哀れみからの感情ではないのかと不安になっていた時期もあったが、それが違うと分かってからは透と夾の関係を温かく見守っている。料理が壊滅的に不得手で、その上読書をしながら行ったりもし、「今日はなんとなくできそうな気がする」という考えを起こしては失敗している。妙な所でアバウトな一面を持つ。

[編集] その他

本田 今日子(ほんだ きょうこ)
声:安原麗子
透の母親。故人。旧姓・勝沼。透や由紀、夾ら人物の少年時代に多大な影響を与えた偉大な母親。彼女の存在が本作に時間的な深みを与えており、作中のキーパーソン的な存在。かつては「赤い蝶」と呼ばれた伝説のヤンキーだった。
冷たい家庭で育ち、他人を拒絶し打ち解けようとしない少女へと成長した今日子だが、心の底では激しく愛情を求めていた。その事に初めて気付いたのが、教育実習生として彼女の通う中学へ来ていた本田勝也だった。親に勘当された後彼と結婚するが、勝也は風邪をこじらせ還らぬ人となる。哀しみに囚われ自分の命を断とうとするが、娘である透への思いが彼女を引き留めた。透が高校1年の時、仕事に行く途中に交通事故に遭い亡くなる。その場には夾が居合わせており、事故を防げなかった事を夾は今も悔やんでいる。死ぬ直前、混濁する意識の中で視界に写る夾を見つけて、昔頻繁に会っていた少年だと気付き、当時の約束を守ってもらうために夾に向かって「(約束を守ってくれないと)許さないから」と言った。しかし夾はその言葉を、見殺しにした事に対する追い詰めだと思い込み引きずっていた。
本田 勝也(ほんだ かつや)
透の父親。故人。今日子の通っていた中学に教育実習生として赴任した事がきっかけで今日子と出会う。だが、教師にはならず、薬品関係の仕事につく。幼いころ病気で亡くなった母親のことが心の隅にあったかららしい。
クセのあるシニカルな性格だが、昔はもっとひねくれていたらしい。透の口調は勝也譲り。当時は父親と不仲で、いつしか厳格な父親やその周囲が満足する「自分」を形成する事を覚えてしまい、そんな自分を今日子と同じように「さびしい」と思っていた。透がまだ幼い頃に出張先で風邪をこじらせ、若くして逝く。今日子と娘である透を心の底から愛していた。アニメには登場せず。
花島 恵(はなじま めぐみ)
声:南央美
透の親友・花島咲の。透たちより3学年下である。咲のように電波は使えないが、相手の名前さえ分かればどんな呪いも簡単にかけられるらしく、特技は「呪詛返しを更に返す事」。咲の良き理解者。
咲と自分は全然似ていないと思っているが、他人からは全くそう思われていない。姉同様、黒い服を好む。以前は姉に付き合って着ていただけだったが、今ではすっかり本人も気に入り、姉と同じくもう黒でないと落ち着かないらしい。まだ中学生だが精神的にはかなり達観しており、世渡り上手。オヤジ的な発言もするので、ありさ曰く中学生らしくない。透・ありさ・咲の3人が学校外で集まる時はボディーガードと称して彼も一緒のことが多い。好物は団子で、アニメでプリ・ユキが訪問してきた時も一人でおそらく相当な量を食べたと思われるシーンがある。
なお、アニメ版でプリ・ユキが花島家を調査して恐怖体験を味わうエピソード(第18話)は、当時話題になっていたホラー映画『ブレアウィッチプロジェクト』のパロディになっている。
皆川 素子(みながわ もとこ)
声:清水香里 / 豊口めぐみ(ドラマCD版)
透たちが高校2年の時の草摩由希ファンクラブ会長。透たちの1学年上。透と似た、少し変わった敬語で喋る。
誰よりも真剣な気持ちで由希に恋しているが、その為ファンクラブの仲間にさえ苛立ちを感じることもあった。由希の事となると暴走しがちな面も。由希と親しい透や透を庇護する咲を敵視しているが、透が由希を変えていったことは認めている。卒業式の日に由希にありのままの想いを伝え、卒業していった。尚、乙女チックな趣味を持ち部屋もそのように飾っている。なお、実家は乙女チックとは縁遠い八百屋である。
倉前 美音(くらまえ みね)
声:高橋美紀
綾女の店で働いている従業員。眼鏡(伊達の可能性もある)を掛けた可愛らしい女性。いつでも明るく、笑みを絶やさない。いつもメイドの格好をしているが、アニメではその他の格好(ナース服や制服など)も気分によって着こなしていると語っている。可愛い女性を見ると、着せ替えをさせたくなる習性の持ち主で、透や透のクラスメイトが狙われ、結果透は彼女の被害に遭った。翔とも仲が良く、「副司令」と慕われている。綾女のノリについていける唯一の人間で、彼の良き理解者。事実二人は恋人同士であるし、同棲もしている。店長である綾女のことを「テンチョ」と呼んでいたが、綾女の呪いが解けてからは「アヤ君」と呼ぶようになる。
真鍋 翔(まなべ かける)
声:鈴村健一(ドラマCD版)
由希の生徒会会長就任時の副会長。ニックネームはナベ、トブナベ君。透たちと同学年。
常にテンションが高く、意味不明なノリで押しまくる性格だが、家の跡継ぎ問題が解決する中学時代までは、恋人である小牧曰く「すごく無口で、いつも怒ってるみたいで近寄りにくい」雰囲気だったとのこと。真知の父の愛人の子であるため、真知の異母兄にあたる。どちらが跡取りになるかで、母親からかなりスパルタな教育を受けていた。だが、次第に親の言うとおりに従うことに嫌気が差し、跡継ぎを放棄。結果、真知の弟が家を継ぐことになった。由希に「ゆんゆん」というあだ名をつけた張本人。由希は当初兄に似たハイテンションな性格を持つ翔を苦手としていたが、やがて打ち解けていく。透とは今日子の葬儀の時に一度会い、同じ事故で親を亡くした小牧を思うあまり暴走し、『思い上がるな』という暴言を吐く。このことが原因で透の方はすっかり忘れていたが、それに対しても『忘れていたのがむかつく』など透を徹底的に敵視していた節がある。暴言の件は小牧に、そのような行動を取ったことを悲しまれ、それを当初は理解できなかったが、由希などと関っていくうちに自分のしたことがどうして小牧を傷つけたのかを理解した。
自分と似たノリの綾女と美音とはすっかり打ち解け、綾女のことは「司令」、美音のことは「副司令」、「美音姉さん」と呼び慕っている。将来は小牧の実家の家業を継ぎたいと思っている。アニメには登場せずCDドラマに登場。
倉伎 真知(くらぎ まち)
声:甲斐田ゆき(ドラマCD版)
生徒会会計。翔の異母妹。透たちの1学年下。
普段は無口、無表情で大人しいが、母親から「完璧」さを常に求められた事に対してトラウマを持ち、整然としているものを見ると破壊衝動に駆られてしまう。真新しい物も苦手。由希と関わることで彼女も少しずつ変わっていく。ウサギ好きで、モゲ太もウサギに似ているという理由で好きらしく、由希からのお詫びを兼ねたプレゼントのモゲ太のペーパーウェイトを大事にしている。作中では、綾女が持っていた文字入りの大きなモゲ太の人形を限定品と見抜いたシーンもあり、相当のファンであるような描写がされている。ちなみに、その限定品のモゲ太人形は後に偶然発見した由希が購入し、プレゼントされている。歳の離れた弟がいる。最近は由希と仲の良い雰囲気である。最終巻ではかなり親密な仲となっていた。アニメには登場せずCDドラマに登場。
藤堂 公(とうどう きみ)
声:田村ゆかり(ドラマCD版)
生徒会書記。透たちと同学年。
自己中心的な性格で、自分のことを「公」と名前で呼んでいるぶりっ子。男性には人気があり、女性には嫌われているが、そのようなことも気にせず由希ファンクラブの面々に向かって、わざと怒らせるような発言を繰り返す。翔は彼女の性悪な本性を知っており、由希に告げようとして殴られたこともある。小学校時代の同級生の一言で自分を「かわいい」と自覚したのが、今日の彼女たりえるきっかけであったらしい。高校卒業後、自分と対等に渡り合える男性と結婚した模様。アニメには登場せずCDドラマに登場。
桜木 直人(さくらぎ なおひと)
声:福山潤(ドラマCD版)
生徒会書記。透たちの1学年下。
あだ名は直や直ちゃん。生真面目で堅物。仕事が早く丁寧。実直さが災いしていつも翔や公にいじられている。由希ファンクラブ会長だった皆川素子に好意を抱いており、由希に一方的なライバル心を燃やしている。彼女の卒業式の日には彼女に「倖せになれるよう祈ってますから」と告げた。アニメには登場せずCDドラマに登場。
中尾 小牧(なかお こまき)
翔の彼女。おっとりとした雰囲気の優しい性格の少女。翔とは別の高校に通っている。
父親を事故で亡くしているが、その事故とは今日子が亡くなった交通事故であり、今日子の葬儀には翔と共に訪れている。好物はで、翔に勝手に「肉☆天使」なるあだ名をつけられてしまっている。かなり素直な性格で、翔から聞いた「家庭の事情で由希は男装をしている」という嘘を鵜呑みにしていた。親が留守がちのため翔の家(翔の家も親が留守のことが多い)によく出入りし、半同棲のような状態になっている。ちなみに実家はクリーニング屋。
花島家
咲・恵姉弟の父・母・祖母(父方)。異能の力を持つがゆえに苦しむ咲を深い愛情で護り続けた。親が子を拒絶する姿が度々描かれる本作品ではあるが、彼らは逆に親の無償の愛を示す姿として描かれた。三人とも温厚。夫婦間・嫁姑間の関係も非常に良好。咲に親友が出来、力のコントロールが可能になり、周囲から迫害されることもなくなって、さあ一安心と思いきや、今度は彼女の学業への余りの関心の無さから呼び出しを受けまくるという多難な家族。
慊人の世話役(仮称)
草摩家の「奥」に仕える、古参の女中。古参派の中心の一人と思われる人物。晶や慊人に忠誠を誓っており、また楝を蛇蝎のごとく嫌っている。慊人の言うこと・為すことには、たとえそれが間違っていることであっても従う。楝を嫌うあまりに、(慊人に優越感を与えるため)謎の箱を与えたり、「慊人がいなければ十二支とて猫憑きと変わらない化け物に過ぎない」と紅野に言ったりと、ある意味慊人を暴走させ、親子間の争いの火に油を注いでいた人物と言える。物語後半でそれらの行為を悔い、変わっていこうとしている描写がある。

[編集] 十二支の親たち

本作品ではキャラクターの性格形成の上で幼児期の体験等に焦点を当てる事が多い。また、物の怪憑きを養育している者は(親でなくても)本家から多額の金を貰っている。

由希、綾女
母親のみ登場。鼠憑きを産んだことで一族の中でも優遇され、豪遊三昧の毎日を送っている。由希への愛情は希薄であり、本家への貢物程度にしか考えていなかった。しかし進路相談の三者面談以降は態度を改め、親らしい言葉をかけるようにもなっていった。なお綾女に対しては悲鳴を上げて取り乱すほどに苦手としている。夫も同様らしい。
潑春
母親が後姿のみ登場。性格を覗わせる描写は、潑春が学校で暴れた件で呼び出しを受けた際の、彼の「親は笑うか」という発言のみ。母親は紫呉の母親と仲が良いらしく、由希の回想シーンで一緒にお茶をしていた。
杞紗
母親のみ登場。紅葉に十二支の親として「過保護」になる例とされていた。娘への愛情が深すぎる故に、彼女が言語障害に陥った際には心労から鬱状態となっていたが、娘共々透の言葉に癒された。以降は元気にしている姿が所々で見られる。燈路の母と仲が良い。キャラクターランキングでは、燈路の母を抜いて意外と上位に入っている。
紅葉
母親はドイツ人。息子が「物の怪憑き」であることに耐えられず、紅葉を「拒絶」してしまい、心を病む。「産まなければ良かった」の言葉を残し、はとりにより記憶を隠蔽されるときには「一番の後悔はあの生き物を体から出したこと」と言ってた。記憶をなくして以降はしばしば幸せに暮らしている姿がみられる。父親は紅葉も妻をも受け入れ続け、二重生活のような形で両者と共に存り続けている。
はとり
共に故人。父は彼同様一族の主治医。両親とも厳格だったとの事。
依鈴
両親とも回想シーンに登場。幼い頃は幸せな家庭を演じていたが、それを疑問に思った依鈴のふとした一言でその仮面を脱ぎ捨て、以後は彼女に虐待を加えるようになった。ほどなくして娘から隔離されたが、現在も「中」で暮らしている。
燈路
主に母親が登場。「五月(さつき)」と名前が用意されている。出産直後、抱き上げて羊に変身した燈路に対し、「羊大好き!」と言い放った驚異の人物(恐らく十二支最強の母ではないだろうか、との声も上がっている)。それ以後も深い愛情を持って息子を育てていった。が、極めて天然な見ていて危なっかしい人物であるため、かえって息子は「自分がしっかりしなくては」と今のような幾分口が過ぎる性格になったとの事。第二子「日向(ひなた)」も出産。夫はほとんど出番がないが、幸せそうに二人で並んでいる姿が見られる。
利津
主に母親が登場。息子よりも先に登場。息子同様に加害者妄想が強く、些細な事で取り乱し叫びながら謝罪する癖がある。優秀な人物であることが多い「物の怪憑き」でありながら、その才を発揮出来ずにいた利津のために、若い頃から頭を下げ続けてきたことがその原因と思われる。目の下の隈と乱れた髪から病弱さが目立つが、息子同様、どこか根っこのところではたくましさを感じずにはいられない人物。旅館の女将をやっているが、前述の通り病弱なので経営は従業員に任せている。しかし、無理をして出てきた(柱にすがるほど)ときには透たちが驚くほどのたくましさが感じられる。
ちなみにモデルは前作「翼を持つ者」に登場したお化け。それきりの登場ではもったいないとリニューアルしての登場。ちなみに作者はあの半狂乱を見たら「全力で逃げるか、腰を抜かす」と証言している。
紅野
両親が回想シーンで一度だけ登場。楝と晶の結婚に関しては、「二人が幸せなら」と肯定的だった。紅野が成人してからは疎遠だったらしい。
紫呉
料亭での宴の出席者として両親が登場。母親は由希の回想シーンで顔が明かされている。息子とは疎遠の様子。ちなみに紫呉は母親似。
楽羅
母親が登場。「過保護型」らしく、彼女を心配する姿が見られる。基本的には幸せな家庭らしいが、楽羅が幼かった頃はそれなりに苦しかった模様。
母親は元々は「過保護型」。夾が「化け物」呼ばわりされるのを防ぐべく、彼を人目のつかない場所にしばしば隠そうとしていた。息子への愛情は有していたが、彼が「物の怪憑き」であることからは眼を背け続けた。周囲からの重圧に耐え切れず、自殺。父親は「拒絶型」。妻の死を全て息子の責任となし、彼の全てを拒絶し続けた。なお、妻の自殺の直接の原因は、「化け物の父」と周囲から扱われることに耐えかねた彼が、妻と息子に拒絶する言葉を投げつけたこと。父は根本的に弱い人物で、不安をすべて他人に押し付けなければ自分を保てず、押し付けても不安が残るという人物。

[編集] 十二支の呪いについて

単行本22巻で十二支の呪いについての謎が明らかにされたが、何故草摩家の一部の人間が物の怪憑きとなったのかなどの根本的な理由は明らかにされていない。ちなみに呪いの解けた理由らしい理由は明記されていないが、『元々弱まっていた』とのこと(本来は極端に年が離れていたり、欠けた状態で幾年も経つのが当たり前であった十二支が、珍しいことに大した年の差もなく作品内の代で全員揃っていたのもそのため)。


以上でフルーツバスケットに関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 関連項目

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